2015年11月09日

劇団岸野組『伝六捕物帖KOI/KATAKI』ネタバレ感想

 無事公演終了しましたので感想解禁とさせていただきます。

 あらすじはサイトにあるのですが、ネタバレすると書いていくことになりますかね。
 主人公は幽霊と会話できる能力がある岡っ引き。
 それゆえに事件を次々解決し、半ば天狗になっていたところ、
 犯人を見ていない被害者が現れ名声は地に落ちる……

 五年前に逝去した妻の幽霊が現れて叱咤激励され、
 仇を探して地方から江戸へ出てきた青年のひと探しにとりかかる。
 同時に怪しい男に付け狙われているという娘の相談も受けて……
 そんな中、娘が襲われるのだが、
 たまたま居合わせた仇捜しの青年によってたすけられる。

 二人の間に恋が芽生えるのだが、彼女は青年が探している仇の娘だった。
 青年は作法に則り決闘を申しこみ、対決は避けて通れぬこととなる。
 ところがそもそものきっかけも、片側だけに非があるものではなくて……

 どうしようもないまま打ち合う二人。
 しかし勝負がつく前に、見届け人の武士が「勝負あり!」と叫ぶ。
 ここにいるのは仇の男ではなく、江戸で学問所を開くただの男だ、と。
 名判断といいたいところだが、実はそこには裏があり、
 見届け人の息子は娘を襲った犯人だった。
 主人公はそれを黙っておく代わりに、仇討ちの仲裁を頼んだのだ。

 一応はすべてが丸く収まり、青年と娘の恋も成就する。
 男はいまひとつ生活態度を改めないまま、今日も霊力で事件を解決していく……

 という感じのあらましです。流石にかなり省いていますけれど。
 で、主人公の努力が嫌いな駄目オヤジ系岡っ引きが岸野幸正さん(三国無双の曹操)
 岡っ引きの部下が関俊彦さん、死んだ女房がかないみかさん、
 仇を探す青年が会一太郎さん(三国無双の鍾会)
 恋に落ちる娘役がダブルキャストですが私が観たのは釘宮由稀さん。
 ゲスト出演が草尾毅さん(戦国無双の幸村)

 無双関係だけかっこがきしましたが、
 つまり無双好きの私にとってはありがとうございますなキャストなのです。

 草尾さんはゲストだから、あんまり絡みがないのだろうと予測していましたが、
 まさか主人公がわらにもすがるという感じで行く占い師とは……
 時代劇だから格好いい着物姿の草尾さんなのだろうとわくわくしていたら、
 怪しい衣装を身に纏い、朗々と歌い出す草尾さん(そしてダジャレつき)
 笑えばいいのかもだえればいいのか、しかしやはり声は大好きだし、
 と出演中ずっとぷるぷるしていました。
 でもやっぱり大好きなんです、草尾さん。
 しかし当分「ただしお題は先払い〜」って口ずさんでしまったので、
 そこはちょっと色々困りましたけど……
 そんな私を隣の席でにやにや見ていた友人(笑

 で、会さんが本当に格好よかったのです。
 釘宮さんとのほのぼのラヴがかわいいし、殺陣も決まっていましたし。
 偶然手がふれてわあわあ言うところとか、
 突っ込み入れたくなるほどいい具合でした……
 格好よすぎて悔しい、と何度呟いたことか!

 緩急の演技が上手なかたばかりで、シリアスなシーンは感動するけれど、
 お笑いの部分はお腹を抱えて笑えるという。

 岸野さんもすばらしくて、勿論座長ですし当たり前なんですけど。
 ちなみに前の感想で最後のイイ声と書いた部分は、
 いい加減成仏しないとね、という女房に、
「いいじゃねぇか、お前はずっと俺のそばにいろ」
 みたいなことを言うのです、超低音のそりゃもうイイお声で。
 でもこの事件を解決できたのは、妻の入れ知恵あってこそで、
 つまり、惚れてるから側にいろ、っていうだけじゃなく、
 今後もたすけてねっていうちょっと情けない意味も含んでいるんだろうなって。
 でもイイ声だから許しちゃいそうだよ! っていう……

 観終わってからしばらくは、本当に「格好よかった」「やばい」
 の二言だけしか呟けませんでした、バカの一つ覚えみたいですね。
 でも落ちついて単語をつくる余裕がなかったのです……

 ただ、ちょっとわかりづらいところもありました。
 話の展開上とはいえ、ラストの部分でなんでいきなり勝負あり! って叫んだの?
 という部分とか、聞こえないはずの死んだ夫の声が聞こえたりとか、
 今までだんまりだったのによく喋るなぁとか……
 最後にどっとまとめに入っているので、そのためつめこんだ感もあります。
 そのせいかラストのほうは言葉もやや早口に感じられて、
 ちょっとついていくのが大変でした。
 終わって反芻して納得した感じで……あくまで個人の感想ですけど。

 でも本当に面白かったです。
 次も観に行こうかなと思います。
あおつぼ | コメント(0) | 日記
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